会員の雑感(4)

     チャットGPT

世の中、ChatGPT, チャットGPTと喧しい。今日も元気に里山山道散歩に出かけ、鏡山からの帰路にチャットGPTのことが急に気になりだした。大学によってはレポートにチャットGPTの使用を禁止しているところもあるらしいが、どれほどの実力か試してみたくなった。
なお、下見やまみちの会のHPにある文章は全て人間の作品である。この原稿に初めてチャットGPT君が登場するので、彼の回答は青字で表示して区別することにした。今後もチャットGPT君の発することばを表示する場合はこのHPではそのことを明示する。ではチャットGPT君へのインタビューを始めよう。 この私がインタビュアーである。

里山を知っていますか?

はい、里山とは、日本の伝統的な農村地域で、人々が農耕や林業などの自然との共生的な生活を営む地域を指します。里山には、森林、田畑、水田、草地、里川、畑などがあり、豊かな自然環境や生態系が保たれています。里山は、日本の文化や風土を伝える重要な役割を持っており、近年はその保全が注目されています。

里山を保全するにはどうすれば良いですか?

里山を保全するには、以下のような方法があります。

地域住民の協力を得ること
里山を守るためには、地域住民の協力が欠かせません。地域住民と協力して、里山の自然環境を守り、持続的な利用を目指すことが大切です。

森林管理の重要性を理解すること
里山には森林が多くあります。森林は、水や空気、土壌を保持し、多様な生物が生息する貴重な生態系でもあります。里山の森林を適切に管理することが、里山保全の基本です。

生物多様性の保護を考慮すること
里山には、様々な生物が生息しています。その中には、希少種や絶滅危惧種も多く含まれています。里山保全の取り組みの中で、生物多様性の保護を重視することが大切です。

里山を訪れる人々のマナーを守ること
里山は、自然に親しむ場所として、多くの人々に親しまれています。しかし、里山には生態系があり、そこに住む生物たちが生活しています。里山を訪れる人々は、そのことを念頭に置いて、マナーを守りながら楽しむようにしましょう。

以上のような方法を取り入れながら、里山の自然環境を守り、持続的な利用を目指すことが、里山保全のためには大切です。

里山の将来についてどう考えていますか?

私は、里山の将来については、地域住民や関係者の協力によって、持続可能な形で保全されることを期待しています。

現在、里山の環境破壊や高齢化などによって、里山が失われる危機に直面しています。しかし、近年は里山保全に取り組む取り組みが盛んになっており、地域住民や行政、企業などが協力して、里山の保全活動を進めています。

また、里山には自然との共生的な生活や文化が息づいており、それが日本の歴史や文化を支える重要な要素でもあります。このような価値が再評価され、里山の保全に向けた取り組みが活発化していることは、里山の将来に対して期待を持つことができます。

しかし、里山の保全には、地域住民や関係者の取り組みだけでなく、国や地方自治体の政策や支援、法制度の整備なども必要です。今後も里山保全に取り組むためには、それらの面でも取り組みが必要となると考えています。

里山保全のためにどういう作業が必要ですか?

里山保全のためには、以下のような作業が必要です。

森林管理
里山には森林が多くあります。森林は、水や空気、土壌を保持し、多様な生物が生息する貴重な生態系でもあります。里山の森林を適切に管理することが、里山保全の基本です。森林の定期的な調査や、林道や林縁の整備、定期的な伐採や植栽などが必要です。

生物多様性の保護
里山には、様々な生物が生息しています。その中には、希少種や絶滅危惧種も多く含まれています。里山保全の取り組みの中で、生物多様性の保護を重視することが大切です。生物の生息環境の維持や、外来種の駆除、植栽などが必要です。

畑作や耕作などの農業活動の維持
里山では、古くから農業が営まれてきました。畑作や耕作などの農業活動は、里山の景観や自然環境を守るためにも重要です。農業の継続的な取り組みが必要で、地域住民や関係者の協力が求められます。

観光や教育活動の推進
里山は、自然や文化に触れる場所として、観光や教育活動に適した場所です。地域住民や関係者が主体となって、里山の魅力を発信し、訪れる人々に自然との共生的な生活や文化を伝えることが、里山保全につながると考えられます。

以上のような作業が必要となりますが、地域や環境によって異なる場合もあります。そのため、地域の特性に合わせた保全活動の計画や実施が必要となります。

里山保全のためには木を切るべきですか?

里山保全のために、木を切るかどうかは、その状況や目的によって異なります。

森林は、様々な生物が生息し、多様な機能を果たしています。その中でも、特に重要な機能の一つは、水や土壌を保持し、自然環境を維持することです。しかし、森林が成熟しすぎて、密集した林冠が形成されると、太陽光が当たりにくく、下層の植物や生物が育ちにくくなることがあります。また、風が通りにくくなり、林内の湿度が高くなり、病気や害虫の発生リスクも高まることがあります。

そのため、森林を適切に管理するために、時には木を切る必要があります。例えば、森林の中にある古木や枯れ木などは、倒れる危険があるため、安全確保のために伐採する必要があります。また、密集した林冠を疎開するために、一部の木を伐採することで、下層の植物や生物が育ちやすくなる場合もあります。

しかし、伐採による生態系の破壊や、過剰な伐採による土壌流失や生物の喪失といった問題もあります。そのため、伐採の際には、生態系の保護や、持続可能な森林管理を目指すことが大切です。

総じて、里山保全においては、木を切ることが必要な場合もある一方で、森林の重要性を認識し、持続可能な森林管理を行うことが大切です。

下見里山というのを聞いたことがありますか?

はい、下見里山とは、日本の神奈川県にある里山の一つで、相模湾に面した地域に位置しています。下見里山は、自然豊かな山々や清流、森林、野生動物が生息するなど、豊かな自然環境が広がっています。また、里山の中には、古くから続く農耕文化や伝統的な集落も残されており、地元の人々の暮らしや文化に触れることもできます。下見里山は、ハイキングやトレッキング、キャンプ、渓流釣り、バードウォッチングなど、自然を楽しむアクティビティに最適な場所として知られています。

お忙しい中、ありがとうございました。

どういたしまして。何か他に質問があれば、いつでもお聞きください。お力になれるように最善を尽くします。

チャットGPT君、Googleで「下見里山」として検索すると、我々のHPが最初に出てくるのだが、そうですか、神奈川県にもあるとは初耳でした。君は礼儀正しいこともよくわかりました。
今回のインタビューの回答を見ると、彼はなかなか良く勉強しているようで、これをレポートに使おうという気を起こす学生がいることは頷ける。しかし、なんと乾いた回答だろうか。これなら私は人間が作成した文章かどうか見抜けるような気もするが、確固たる自信は無い。
チャットGPTは話し相手としては面白いし、高齢者の時間つぶしにはなる。無料で使えるので、興味をお持ちの方はどうぞ。メールアドレスと電話番号で登録するだけである。もちろん、確認があるので架空のメールアドレスや電話番号では駄目である。正々堂々と使うことにしよう。URLは、
https://openai.com/blog/chatgpt

後日編集:現在(2024年5月に確認)はユーザ登録しなくても上記のURLからチャットGPTを使うことができる。バージョンが3.5になっており、上の質問を入力しても内容の異なる回答が戻ってくる。日夜学習しているようである。

     アドベンチャー・フィールド二神峡

渓谷は、二神山の西登山口の近くにあります。探索ルートを、図によってご説明します。 西口(A) から南西方向約300m藪漕ぎすれば、川の(B) に着きます。(B)→(C) 間が渓谷です。下り(南下)は川の東側を、登りは川の西側を、流れや淵・岸壁などを鑑賞しながら往復します。(B)→(D) 間は瀞場でモウソウやハチクの竹林を縫って、錦鯉を鑑賞しながら進みます。(D) から 普通の登山道を通って、出発点(A) へ戻ります。各マーキングポイント間の距離は約300mで、全行程1.5km、所要時間1.5時間の手軽なコースとなっています。図中の記号Pi(i=1,2,…9)は、写真撮影場所であり、フォトギャラリーで見ることができます。撮影地点は9箇所ありますが、写真を次の6グループに分けてお見せします。なお、写真は すべてフォトギャラリーにありますからそれぞれの写真番号(写真の右下角にあります) で区別することにします。複数の写真を 引用する場合は写真番号が最も若いものにリンクを張っています。残りは画面をスクロール して閲覧して下さい。

[1]最上流の「馬洗淵」(P1):(90)
[2]清流の鯉(P2,P3):(44) (91)(92)
[3]堰(B)(P4):(93)
[4](B)-(C)間(P5,P6,P7): (45) (48) (54) (72) (74)(75) (94)(95)(96)(97)(98) (100) (101)(102)(103)(104)(105)
[5]浅瀬(C)(P8):(99)
[6]最下流の「武士の滝」(P9): (87)(88)(89)

このルートには多少危なっかしい場所もあり、山登り上級者の同伴が必要です。リーダは前もって、必ず下見をしてから実施の可否を判断して下さい。元来、山での事故は自己責任と言われています。さとやまでは滑落・落石・雪崩といった事故の心配は皆無としましても、マムシやハチ、あるいはカブレの木に因る事故などは想定する必要があります。
“アドベンチャー”なる修飾が必要な訳は以下の通りです。先ず、堰(B) の上流、下流共に500m位の間には、川を東西に渡る橋はありません。長靴なら、かろうじて渡れる場所が、堰(B) と浅瀬(C) です。次に、川沿いは崖になっていて、殆ど通行不能です。下り(B)→(C)は、山の中の藪漕ぎで、ところどころ崖の上から川を覗けますが、高所恐怖症の人などは多少危険を伴います。(C)で、東→西の渡川です。水深は渇水期で10㎝ぐらいですが、雨で増水していましたら、当然ながら渡川不能となります。登り(C)→(B)は、多少河原に出ることができます。が、川沿いが崖と淵で塞がれたところが2か所ほどあり、そこは山越え・藪漕ぎです。(B)で、西→東の渡川です。堰の上には、水深5㎝ほどのオーバーフロー水が流れています。また巾1m強の放流口があり、これを飛び越える必要があります。
コースの付録として、最上流部に「馬洗淵」および下流部に「武士の滝」があり、それぞれ10分程度で往復することができます。「馬洗淵」は、その昔牛馬が農耕の主役であった頃に、泥で汚れた牛馬の行水場所だったそうです。また、数年前までには、錦鯉が泳いでいましたが、2018年の豪雨災害によって、淵は土砂で埋まり、鯉は流されてしまいました。「武士の滝」には古河川が流れ込んでいて、かつては、夏には子供たちの水遊びの場所として賑わっていました。が、今頃はどうだか不明です。

     八幡山の山道ネットワーク

以前の記事で八幡山のことを下見里山の最後の秘境などと 書いた。時は移り、山は変わる、人間も変わる。八幡山も例外ではない。下見やまみちの会には複数の 高齢者が会員として参画しているが(執筆時点では主に4名の会員が精力的に活動している)、 定期的な作業以外にも自主的に下見里山の保全に尽くす会員もいる。八幡山を特に熱心に保守する 会員のおかげで今や八幡山の実態が極めて明確となり、もはや「秘境」と呼ぶには相応しくない。 むしろ他の4座よりも整備が行き届いていると言える。もちろん公的に保全がなされている鏡山の 一部と地域活動として保守作業が行われている二神山の一部とは比較できない。
八幡山の手入れを熱心に行った会員のお陰で新たな山道が発見されるとともに、この山には 山頂以外に3つのピークが存在することが明らかになった。もっともこれらのピークは東広島市が公開している 市内の1/2,500地図には表示されていて、当該会員がこの地図をもとにして山道を整備したというのが 実態のようである。これらの3つのピークは国土地理院の1/25,000地図では表示されておらず、 私を含め、他の会員は「いきあたりばったり」で山道を散策していた。私に至っては、八幡山は 散歩コースとして決まりきったルートを歩くばかりで最近は散策活動そのものを行っていなかった。
山頂も含め、4つのピークのある八幡山の山道を何とか分類できないかという課題は私の 暇つぶしとして格好のものであった。4つのピークの配置を見ると偶然にも軸が ほぼ東西南北に合致していることに気づいた。そして図のように青い線で結んでみた。これは どう見ても相撲の土俵を南東上空から見たものに近い。すると4隅を土俵の4隅と対応付ける のが自然である。相撲の番組を聞いていると(ラジオで聞いたほうが説明が多い)時として 「赤房下に寄り切り」などということがある。相撲は神事であるからこれは4隅と色とに何か 関係があるのではとインターネットで調べてみると次のようなことがわかった。

正面東側(東北) 青房 東方の守護神 青龍神(せいりゅうしん=青い龍)春
向正面東側(東南)赤房 南方の守護神 朱雀神(すざくしん=赤い鳥) 夏
向正面西側(西南)白房 西方の守護神 白虎神(びゃっこしん=白い虎) 秋
正面西側(西北) 黒房 北方の守護神 玄武神(げんぶしん=黒い亀) 冬

これを参考にして4つのピークに図のように色を付った。色と季節の関係は覚えにくいので、 単純な私は次のように覚えた。春:青春、夏:真っ赤な太陽、秋:北原白秋、冬:玄人(くろうと)。 八幡山山頂は白と書くべきだが、山名があるので図には入れていない。なお、山頂には 祠があり、そこに記されている文字は最初は読めなかったが、東広島市郷土史研究会の方々は これを「大雨や旱魃に関すること」と読み解かれた。秋の位置にこのような祠があるのは 偶然の一致にしては出来過ぎである。このような神聖な場所を散歩道として利用させていただき、 感謝の念に耐えない。
八幡山を含め、下見里山5座について現在までに把握している山道は本ページに記されている。 八幡山の山道は4つのピークを基準として時計回りに番号付すると春夏秋冬についてそれぞれ、 2つ、1つ、4つ、および3つに分類できる。すると、青2, 黒3などと山道を明確に表現 できる。図にある赤色で表示したGPS軌跡は私の、陣が平から八幡山を通過する散歩ルートで あるが、コードで表現すると八幡山に白3で登り、白房から黒房を通って黒1で下山すると いうように表現できる。
このように山道をコード化して以来、散歩コースを白3で登り、白房、赤房、青房、黒房と通過して黒1で降りると変更した。 季節でいうと秋夏春冬の順で実際の季節の巡りとは逆順となっている。自分が変人であることを 再認識した。なお、赤房と青房のほぼ中央に池があることが分かった、仮に八幡池と名付けて いる。土俵の房巡りは里山歩きの良いトレーニングになる。但し、白房と黒房の間、赤房と青房 の間は間隔が短く、全体としての距離バランスはあまり良くない。また白房(八幡山頂上)を 除く他の3つのピークには場所が分かりやすいようにピンクリボンが3段になった木があるので 参考にしていただきたい。この八幡山の房巡りを3周すると貴方はきっと八幡山依存症になる。 なお、白房周辺は特によく整備されているので小さい子どもたちのカクレンボ遊びなどに利用するのに 適している。さあ、八幡山に出かける計画をたてることにしよう。

     さとやまと鯉

 さとやまと言えば、「小鮒釣りしかの川」の懐かしい歌「ふるさと」を思い出します。 末期高齢者である筆者にとって、川で小魚を捕らえることは単なる遊びではなく、空腹を満たす重要な手段の一つでした。幼少期(55年頃)を過ごした疎開先の川は、普段清らかな水が穏やかに流れていますが、一旦風雨に見舞われると荒々しい濁流へと変貌し、とても鯉やフナの住める環境ではありませんでした。川で捕った魚は、ハヤ、モツゴ(カワムツ)、オイカワ、ゴリ、アメゴ、イダ(ウグイ)、ウナギなど多種多様で、ウナギは仕掛けで捕りますが、1シーズンに2,3匹でした。鯉といえば、各家庭では大抵、炊事場近くに小池を設けて飼育していました。炊事には山の湧水を使用しますが、鯉は食器を洗浄した時の残飯処理役です。当然ながら、洗剤は使用せず灰を用いていました。
 青年期(60年頃)は空襲で全壊した工場の残骸が立ち並ぶ工業地帯。休日には自転車で小1時間かけて、山裾の溜め池へフナ釣りに行くことがありました。20㎝ぐらいのフナ5,6匹、夕食のおかずでした。が、文字通り”里の魚”である鯉には縁なし。その後、70年安保で学園が揺れている頃、縁あって、鯉の本場広島へ。本場の鯉は鯉でもベースボール。75年にはカープが初めてリーグを制し、街はお祭り騒ぎでした。が、残念ながら、個人的に見るスポーツには全く無関心でした。広島では瀬野川のほとり、鉾取山の麓に10年ぐらい住んでいました。80年頃から西条下見の住人です、さて、いよいよ下見里山鯉物語の本題に入ります。
 鏡山公園にある池(奥田大池)には、一目10匹程の錦鯉がのんびりと群れを成して泳いでいます。入園者から見られていることに気づくと、パンくずなどをねだるようで、食事の不自由は無さそうです。これと対象的なのが二神山の西側山麓に流れている温井川の鯉です。錦鯉の群れは4~5匹ですが、よく見ると真鯉10匹ぐらいも群れています。池と違って絶えず流れる水に逆らって泳いでいなければならず、一旦増水すれば少しでも流れの緩い場所を探して必死で頑張る必要があり、川で群れている鯉を見かけることは非常に珍しいことです。また人に慣れていない為、音や地響きに敏感なため、静かに近づく必要があります。この場所は、本文の雑感((4)二神峡)にある堰の上流50m位の所です。鯉の写真はフォトギャラリー(5-91・92)に掲載されています。写真の水面には背景の竹藪が写り込み、鯉が藪の中で遊んでいるように見えます。温井川は黒瀬川の支流です。本流にも江熊橋付近や蓮華寺橋付近で鯉を見かけますが、おおむね単独で泳いでいます。堰の付近で何故鯉が群れているのか?について推察し、「流れが穏やかであるからではないか」との結論に至りました。実際、この付近300m位は瀞場で、増水しても激流を凌げる場所は確保できそうです。もっとも、鯉が群れるためには、水がきれい・餌が豊富・天敵がいない、などの基本的な生存条件は必須です。広島の瀬野川でも、たまには鯉を見かけたことがありましたが、いつも単独・1匹だけで、群れていないのは濁流に耐えられない為であると想像されます。瀬野川の釣りはハヤが主でしたが、秋口には河口でハゼが多量 に釣れ、てんぷらで美味しく頂いておりました。二神山の麓には温井川があり、加えて鯉が群れています。二神山は、ただ“川が流れている”だけでも、西条では特異な“さと山”だと思っています。川を伴った山はあまりありません。最近(2023,5月)、二神山の南東部にある矢が谷池(109),(110)へ、若宮神社前の池から2匹の錦鯉が移住しました。居住池が、県道の補修で埋め立てられることになったからです。この2匹は元々小池(ブールバール西端・ナフコ付近)に住んでいました。が、10年ほど前にこの池も埋め立てられ、2度目の埋め立て引っ越しになります。1匹目は赤色に黒混じりで、2匹目が赤白の混ざりです。2匹とも体長50㎝超の立派な錦鯉です。訪問者に見てもらう為、たまには餌やりをして人に慣れさせようと思っています。
 下見さとやま5座6拠の、山裾にある多くの溜め池、「八幡山―森永池、陣が平山―瓢箪池、鏡山―奥田大池、ガガラ山―山中池、二神山―矢が谷池、大学―ブドウ池」には、当然ながら錦鯉が泳いでいます。が、水の透明度がそれほど良くない為、あまり目立たないようです。ただ、森永奥池(薬師堂(八幡神社南50m)の南東50m)の透明度は抜群で、錦鯉の遊泳が観察できます。地域を広げ下見大池(下見ショージ西)・七つ池(八本松駅南200m)について、住み始め直後(85年頃)大池で釣りをしたことがあります。外来種のブルーギル(体長10㎝)ばかりで、がっかりでした。七つ池は、毎年水抜きをするようになって(20年ほど前)からは、魚はいません。さらに外輪山まで広げると、槌山(西方)の麓に“念仏の森”というキャンプ場がありました。ここへは、75年頃広島からよく遊びに来ていました。錦鯉の稚魚(体長5㎝)数匹を釣り帰って、水槽で飼ったこともあります。ここの池の透明度は抜群で、夏には近隣の子供たちが遊泳をしていました。その後水難事故があり、今は遊泳禁止で防護柵が巡らされています。致し方ないのかも知れませんが、少し寂しい気分です。
 以上、さとやま鯉紀行・鯉の遍歴でした。心で支えられたコイでないのが残念・無念です。

     猛暑の終わり

2023年の夏も終わろうとしている。この夏は繰り返し報道されているように「危険な暑さ」の 連続だった。地球温暖化に伴い、年々暑さの記録が更新されるのではと思うと、ぞっとする。 そのような殺人的な夏も9月に入るとその終わりが見えてきた(ように思う)。
高齢者にとって今年の夏は、NHKのニュース・天気予報で繰り返し報道されているように、

(1) 不要・不急の外出を控えること、
(2) 室内では躊躇すること無くエアコンを使うこと、
(3) 喉の乾きを自覚しなくとも定期的に水分の補給を行うこと。

にしたがって行動しなければならないとのことであった。すると、夏にはこのような行為など言語道断である。私としても多少は考えたが、 やはり足がいうことを聞かない。そこで、「午前中に散歩は完結すること」という条件の下で いつもの隔日さとやま散歩を続けることにした。隔日と言っても雨が降れば散歩には出ないの だが、どういうわけか今年の夏は雨が少なく、ほぼ予定通りのさとやま散歩が日課となった。
散歩コースのうちで山道の部分は普段でも人に会うことはないが、平地の部分では健康志向の 方の散歩と比較的よくすれ違う。しかし、7月末から平地でもほとんど散歩の人には会わなくなった。 それが8月末からポツリポツリと散歩の人を見かけるようになったので夏の終わりが近いことを 感じた。散歩人を見かけること以外にも自然観察すれば季節の移り変わりは良くわかる。そこでセミの 鳴き声を通して感じたことを書いてみることにした。
セミといえば我々のような高齢者が子供の頃はセミとりが夏休み中の楽しい遊びであった。 ところが、暑さのためか、この夏にはセミとりの子供は一人も見なかった。時代が変って セミとり自体が一般的な遊びではなくなったのだろうか。昔、住んでいた地域では夏休の少し前あたり からまずニイニイゼミの鳴き声が聞こえるようになり、夏休になるとアブラゼミが大量に 現れ、何匹捉えたかわからない程だ。それから(当時は少なかったが)クマゼミのうるさい鳴き声 が暑さを助長し、夏休が終わりに近くなるとツクツクボウシが「速く宿題を終えろ」とばかりに 忙しく鳴いたのを覚えている。ニイニイゼミとツクツクボウシはすばしこく、捕まえるのに 難儀した。特にツクツクボウシは一曲鳴き終えると飛び去るので、捉える難易度は特に 高かった。これに比べてアブラゼミは鈍く、数も多いので飽きるほど捕まえた。クマゼミも すばしこい方では無かったが、何せ数が少ないので、捕まえるのはやはり難しかった。
最近はセミとりはもちろんしないが、温暖化に伴ってクマゼミが次第に増えてきたように思っていた。 昔は珍しかったクマゼミも一本の木に10匹近く留ってうるさく鳴いているのを見かけたこともある。 昔の私だったら、クマゼミを思う存分捕まえて喜んでいたことだろう。ところが、この夏は 妙なことに気づいた。クマゼミが鳴くのは元々は一日のうちで一番暑い午後が主である。ところが 今年のクマゼミは午前の早い時間に少し鳴き、昼過ぎからは鳴くのを止めてしまうのである。 気温が35度を超えるとセミも鳴けないのだろうか?アブラゼミも夏の午後は鳴かず、 昼寝をするには丁度良かった。しかし少し心配だ。夕方になるとアブラゼミは再び鳴き始めるが クマゼミはほとんど鳴かない。この状態が続けばクマゼミの数は次第に減って昔と同じように なるのではなどと思う。ついでに言えば、35度超えのときは蚊も活動できないのか刺される ことが少ないように思う。
子供の頃、漫画にセミの鳴き声が「ミーン、ミーン」 と書いてあって理解できなかった。中学生くらいになってセミには棲み分けというのがあり、 西日本ではクマゼミが多く、東日本ではミンミンゼミが多いということを知った。都会の子供 向けにはセミの鳴き声は「ミーン、ミーン」なのだろう。東広島に住むようになって 私は初めてミンミンゼミの鳴き声を聞き、感動した。東広島は標高が比較的高いので(海岸部の 安芸津などは除く)ミンミンゼミをたまに見かけるのである。こういう事情があるので 二神山でミンミンゼミが多いのを知り、録音した
ところが、この夏は二神山以外にも他の下見さとやま4座の全てでミンミンゼミの鳴き声 を聞いた。但し、二神山も含め、ミンミンゼミがいるのは頂上付近の限られた区域だけで ある。山に足を踏み入れたら直ちにミンミンゼミの鳴き声がするという訳ではない。なお、 ミンミンゼミは夏の後半にクマゼミと入れ替わるように現れる。8月15日頃には山の麓では クマゼミが、頂上付近ではミンミンゼミが鳴くといった具合であるが、8月末ころになると クマゼミは数がずっと減り、山頂付近ではミンミンゼミの数が最大限となる。 もちろん、ツクツクボウシも8月末に向かって次第に増加してくる。8月31日の朝9時30分頃、陣が平山を 歩いていたとき、ミンミンゼミが良く鳴いていたので録音した。この場所ではツクツクボウシとの デユエットだった、次のバーを操作してお聞きいただきたい。
ミンミンゼミの数は当地においては昨年よりずっと増えているのを実感した。とは言っても まだ山の山頂付近に限られていたが、例外はある。地図の青い線は私がガガラ山に 行くときは利用する道で陣が平山の裾のようになっているが、ここではミンミンゼミを聞くことが できた。地図にある稲荷神社は以前はどこか別の場所にあったのをこの場所に移動した近代的 な神社である。この神社にお参りする人は夏の終わりにはミンミンゼミを聞いておられるのでは と思う。私も散歩でここを通るときには神社で手を合わせる。

猛暑には閉口するが熱中症に気をつけて散歩すれば里山の自然と一体になれる。来年の夏はミンミンゼミが どの程度の範囲で鳴くか調べるのが今から楽しみである。里山散歩はやはり楽しい。

     散歩の友

皆さんは散歩にお出かけのとき、何を持参されるだろうか?犬と散歩されるときは、伴侶の犬 (この場合、持参という言葉は適切でないが)と自宅の鍵くらいだろう。私は山に犬を連れて行くわけではない ので下見里山の散歩(3時間程度の行程)に出かける時は自宅の鍵とスマホを持っていく。 スマホはもちろん、いざというときの連絡のためである。もっとも山の中で心臓が止まった時は スマホは何の役にも立たないが、まあ持っていると安心である。となると下見里山の5座での 携帯基地(セルという)からの電波の届き具合が気になる。山の中で圏外となれば、心臓が 止まったときと同様、スマホは何の役にも立たない。
私の散歩コースに限った話であるが、圏外になるのは一箇所のみ、 八幡山の頂上付近(78)だけである。 やはり八幡山は最後の秘境だったかと感じた。なお、契約はDocomo回線(但し、月額290円のMVNO 契約)なので、他のキャリア、あるいは他の契約形態では事情が異なることはあり得る。 八幡山の頂上で休憩するのは避けて、他の場所で小休止するのが良いかもしれないが、そこまで 神経質になる必要はないだろう。
多くの方がガラケーからスマホに変更されたと思うが、折角にスマホを持っているならば、電話 以外にもこれを活用しないと勿体ない。山道を歩くときに電話以外で役に立つことの第一は 山中で自分の位置を知るための機能である。町中であればgoogle mapなどを使えば 簡単に自分の位置、目的地の位置を知ることが出来る。しかし山の中ではそうはいかない。 山の中で自分の位置を知るために広く使われているのはGarminという会社の製造している 表示画面付きのGPS信号受信装置であろう。これは便利なのだが、値段が高い。私はかつて Garminの一番安いエントリーモデルを買って使ったことがあるが、この格安モデルでは 内蔵メモリ容量が極めて小さくて狭い領域の等高線モデルしか収容できず、行き先ごとに 地図を入れ替えなければならなかったので、直ぐに手放した。
下見里山では圏外はほとんど無いのでスマホでもGarminと同じ程度の機能をもたらす アプリを使うことは可能である。しかし、スマホ初心者の私にはGarminと同じような使い方 は今のところ興味も知識も無い。但し、GPS信号を受信してそのデータを 記録する機能だけを持つGPSロガーは広く活用している。GPSロガーはあとでそのデータを 取り出し、歩いた経路を知ることが出来るが、歩いているときの位置データをオンラインで 知ることは出来ない。これはこれで楽しく、下見里山では存分に藪漕ぎを経験した。
最近、スマホのMAPS.MEというアプリのことを知り、早速インストールして本日使ってみた。 このアプリの素晴らしいところは、地図データをダウンロードしてスマホに保存 できる点である(したがって、圏外でも利用できる)。 私の場合、八幡山頂上付近ではgoogle mapを使うことが出来ないが、 MAPS.MEでは地図を閲覧できることになる。図は八幡山頂上から少し 夏のピークの方向に下った あたりでMAPS.MEを動作させたときのスクリーンショットである。図の右上にバッテリーの 残りが44%と表示されているが、その左に直角三角形の形状をしたアンテナピクトが表示 されている。これを見てもわかるように、この地点ではセルの信号が大変に弱いが MAPS.MEではオフラインの地図を読み出しているので、現在地が明瞭に表示されている。 もちろん、二本の指を使って地図をズーム表示できる。これであれば自分が八幡山の どのあたりに居るのか確認できる。Garminのように等高線を用いた表示は無理であるが、 まあ無料の"Garminもどき"としては十分に活用できる。
もう下見里山で迷うことはないが、初めて散歩に来られる場合は、いざという時の スマホ活用にはなるのではと思う。下見里山のような小規模の山を歩く時はGarminなど 準備しなくても、スマホで十分にその目的を達成できると感じた。 興味をお持ちであればGPS Coordinateというアプリもお勧めする。このアプリは現在地の 緯度・経度のデータを画像付きで保存できるというすぐれもので、家に戻ってから もしカシミール3Dというアプリをパソコンにインストールしておられるなら、 ご自分の記録した位置を登録して楽しんでいただきたい。MAPS.ME, GPS Coordinate(以上スマホ)、 カシミール3D(パソコン)といういずれも無料のアプリも活用して里山散歩を楽しめば あなたの健康寿命は間違いなく伸びる。

     高齢者のためのスマホ知識

前稿でスマホのことを書いた。雑感の記事としては里山に関連したことのみを書くのが 適切かもしれないが、わたしの周りにスマホを持て余しておられる高齢者が 散見されるので、僭越ながら高齢者に必要と思われるスマホ関連の事項を 書かせていただくことにした。スマホを使いこなしておられる方にはこの拙文は 不要なので読み飛ばしていただきたい。私自身、自分で個人的に習得した事柄ばかりなので 間違いがあるかもしれないが、その場合はご容赦願いたい。
スマホはそもそもコンピュータである。スマホを使うのはコンピュータを使うのと同じなので 全体的には複雑であり、すべてを理解しようとすると間違いなく躓く。真に必要なところだけ 理解するという方針で行けば、使えるようになる。コンピュータの価格は、私が使っている 最低限のものでも2万円程度はする(新品の場合)。したがってスマホについても2万円程度が 適正価格であり、契約でこれより安い場合はスマホ代を通信料として徴収されているという ことを知らなければならない。贅沢品のスマホは10万円以上するようだが(私には無縁なので よく知らない)、これを無料に近い額で契約している場合は通信料として相応の負担が あるということである。
通信料(電話代)はカケホーダイなどのオプションがなければ 30秒で20円程度である。スマホで 長話をする人は注意が必要である。15分通話すると600円になる。長話をする人は 契約内容を確認した方が良い。電話は直接的で便利であるが、相手を呼び出す必要が あるのと、時間や場所などを伝えるときの確実性に欠ける。固定電話ではこれを 補うためにファックスというのがあるが、携帯電話にはこれに相当するSMS(SNSではない!)というのが ある。電話番号を指定して文字を送る機能であり、電話よりSMSの方が便利な場合も 多い。通信料はメッセージあたり(長さに関係なく)、2.5円程度である。但し、一度に送れる メッセージの 長さには制限がある(256文字以内など)。ガラケーにもSMSの機能があったが、 文字入力が面倒なので余りお使いにならなかったのではと思う。SMSの存在さえ 知らない人もいる。
ガラケーは電話機能を持ち運び可能な形にして大ヒットした。営業などで社外を 飛び回る人にはこの機能は革命的な恩恵をもたらし、公衆電話というのが不要になって しまった(災害時にガラケーが使えない場合を除く)。スマホはもちろんこの機能を 踏襲しているが、これに加えてデータ通信という機能が付加された。データ通信で 可能なことの代表はブラウザである。平たく言えばスマホでもインターネットが できるということである。スマホはコンピュータなので当たり前といえば 当たり前である。ガラケーは固定電話を、持ち運べるかたちにしたように、スマホは コンピュータを持ち運べるようにしたと考えると良くわかる。パソコンでできることは 何でもスマホで出来る。但し、高齢者には画面が小さすぎる。可能であれば我々のHP はコンピュータ画面で閲覧してほしい。
スマホという名のコンピュータを持ち運ぶのであるからガラケーと同じ使い方 だけで留まるのは勿体ない。逆に言えばガラケーで電話だけで十分だった人に とってはスマホの電話以外の機能は無用の長物で、ガラケーに戻りたいという気持ちは 理解できる。ここで貴方は決断を迫られる。スマホを厄介者として遠ざけるか、データ通信の 部分をも使ってみようと野心的になるかの選択である。後者の場合の方のため、高齢者の 一人である私のスマホのデスクトップを掲載させて頂いた。 ここには個人情報は含まれていないのでそのようにした。
スマホを電話としてしかお使いにならない人の多くは、文字入力が面倒なためであろう。 パソコンが嫌いな人の多くはキーボード入力がうまくできないことをその理由としている。 スマホで電話以上の使い方をしようとすると、文字入力が不可欠であるからここは頑張ってみよう。 このように心に決めて実際にスマホを手にとっても、文字入力は難しい。私は職業柄(かつての 在職中)、文字入力が出来なくては仕事にならなかったので、キーボードを目で見なくても 入力できるようになった(所謂、ブラインドタッチ)。それでもスマホの文字入力は困難を 極めた。スマホの文字入力は指でタッチするというより、指を上下左右にスライドして 使うと便利なようにできている。これに慣れている若者を見ていると両手の 親指をつかって、高速に入力していて自分にはとても真似は出来ないと思った。キーボード に近い使い方のできるキー配置は無いかと探していたら、図のような「五段キーボード」と いうのを見つけ、今は便利に使っている。指のシフト動作に困っている人がおられたら是非 これを試してほしい。どのようなスマホでもこのキーボードを選択できるようになっている。
私のスマホデスクトップに話を戻す。基本的な電話アプリは 左下にある。SMSに相当するメッセージアプリもインストールしてあるが、 デスクトップには出していない。メールアプリについても同様である。 メッセージやメールは届けば分かるような仕組みになっているので、デスクトップに 当該アプリを表示する必要はない。 前稿で紹介したGPS Coordinate, MAPS.MEは上段、中段 にそれぞれ置いてある。貴方はラインというのをお使いだろうか?もし未だなら 強くお勧めする。SMSが電話機能だけでは不足している部分を埋め合わせて いるが、ラインはSMSの機能を更に拡張したアプリ と考えるとわかりやすい。文字メッセージだけでなくカメラ画像なども送ることが できるし、音声メッセージさえも送れる(留守電の代わりになる)。また、ライン には通話する機能があり、相手もラインを使っていれば無料電話ができる。 良く長話をする相手とはお互いにラインで「友達」になっていれば時間を気にする ことなく長話ができる。中段にあるWhatsappというのはラインとほぼ同じ機能を 持つアプリであるが、世界的にはラインよりこちらの方がよく使われている。 カメラ機能もスマホならではである。カメラで撮影し、その画像をラインで送れば 会話が弾むこと間違いない。出かけるときは時刻表アプリを使うし、天気予報を 知りたければ気象庁レーダーアプリを使う。このアプリでは雨雲の状況をオンラインで 知ることが出来るので便利である。
もう一つ、日常的に使うものとしてメモアプリ(下段のColor Note) がある。我が家の調理担当の私は毎日のように食材の買い出しに出かけるが、何を 買うかをこのアプリにメモしている。以前は紙切れにメモしていたが、折角にスマホを 持っているならということで、紙くずを出さないためにも重宝している。支払いは 電子決済(私の場合はPaypay)である。電子決済というと敬遠される方も多いと 思うが(私も以前はそうだった)、使ってみると小銭を持ち歩かなくて済むし、 財布も心もすっきりと軽く、スーパーのレジでもアプリの 画面をかざすだけで、後ろに並んでいる人の待ち時間を減らすことが出来る。 更に、下見やまみちの会のQRコードを持ち歩き、散歩で会った場合の広報に 使っている(既に3度の使用実績あり)。これくらい活用すれば、私には スマホを持ち歩く価値が十分にある。
スマホをお持ちの方の殆どはキャリアの営業所(***ショップ)で契約されたのだと 思う。ではどのような契約内容だかご存知だろうか?スマホの利用プランとして パッケージ化されたサービスを契約されている場合は料金がどのように定められて いるか知っておく必要がある。取り分け、分かりにくいのはデータ量だと思う。貴方の契約では 月々どのくらいまでのデータ量を使う契約となっているか知らなければ 無駄な料金を払い続けている可能性がある。請求書を見て使用したデータ量を確認すると 良い。高齢者であれば月々 1Gバイトもあれば十分だと思うがこれについては個人差がある。 私の場合は自宅ではWifiに接続するので、セルのデータ使用量は 200Mバイト(0.2Gバイト) 程度である。したがって最大 1Gバイトの契約である。
キャリアの営業所で契約すると月額 2,000円はするのではないだろうか?私の場合は Docomoの回線を借りて営業をしているMVNO業者との契約で、1Gバイトまでのデータ使用量で 月額 290円である。MVNO契約が安いのは当然で、こちらでは手続きはすべてインターネット で行い、サポートはメールで質問するしか方法はない。キャリアの営業所であれば出かけていって 質問できるので便利である。キャリアの営業所ではこのための人員を配置しなければならない ので料金が割高になるのは当然である。スマホの仕組みがわかるようになったらMVNO契約に 変えてスマホ利用料金を節約できるが、面倒な人はそこまでする必要はない。但し、 ご自分のデータ使用量、電話の利用形態を踏まえて適切な利用プランを営業所で提案して もらうと無駄な出費を避けることが出来る。
最後に高齢者が被害者となることの多い詐欺電話について書く。詐欺の手口は「還付金 があります」などとの内容の電話が固定電話にかかってくるケースが多いようである。固定電話 (NTT電話)の番号は悪いことに電話帳に掲載されており、住所と電話番号が結びついて 「公開」されているようなものなので、詐欺を働く人物にタダで情報を与えているような ものである。電話帳に非掲載としても色々な形でこの情報が流出し、名簿業者がそれらを 直ぐに入手してしまう。家にいることの多い高齢者は絶好の詐欺ターゲットである。これを 防ぐ最良の方法は(NTTには申し訳ないが)、固定電話を解約し、スマホに一本化すること である。スマホの番号は言うまでもなく、厳重に管理する必要がある。抽選の応募などで電話番号を 書かされるときには3回は考えなおして応募したほうが良い。SMSにも詐欺メッセージが 入ることがある。「荷物の配達に伺いましたがお留守だったので....まで電話連絡してください」 は完全に詐欺である。電話詐欺と違って、SMSで届くものはゆっくり読み直すことができるので 詐欺と気づきやすいと思う。なお、ラインでは「友達関係」に無い相手からメッセージが届く ことはないので、この手の詐欺メッセージに悩まされることはない。

ガラケーよりも高機能であるスマホを所持しているのであれば、出費に見合った 使い方をするのが賢明だと思う。

元の場所に戻ります。