会員の雑感(8)

     迷惑物件

2025年の夏も地球温暖化が年々進んでいることを強く感じさせた。立秋を過ぎたばかりでまだ夏であるが 暑さのピークは過ぎたと思われるので厳しい季節を振り返ってみようと思う。この夏は6月末の梅雨明け 発表からその異常さを感じさせられた。昨年までは高齢者は不要不急の外出を避けるように などと具体的な注意があったが、今年は熱中症警戒アラートという一言で注意喚起している。梅雨が 早く開けたせいだろう、セミが鳴かない夏などと心配する声が聞かれたが、セミにも体内時計があると 見え、7月末くらいから例年通り鳴き始めた。しかし、温度がピークに達する午後はクマゼミといえど 鳴くことができず、昼寝には好都合だった。調べてみるとクマゼミが鳴くのは32度までで、35度超えが 珍しくない夏の午後はクマゼミも静かにしているようだ。
何度か書いたが、下見里山の中は猛暑とは無縁である。梅雨明けして以来、雨が降らなかったので 欠かすこと無く、隔日実施の下見里山散歩を続けることができたが、山の中で暑いと思ったことは ない。但し、山を往復する経路は別である。ほとんどが田んぼで、稲が大きく育っているが頭の 上から容赦なく日光が照りつける。設定温度を狂ったように押し上げる暖房機である。私の散歩は 3時間程度を要するので、盛夏の時期は朝の0630までには散歩に出るようにしている。こうすれば 水を持参しなくても散歩を終えて自宅に戻ることが出来る。
この夏は8月上旬が暑さのピークだったように思う。雨は降らず、雨雲のようなのが出ても、いつの間にか 消えて強烈な太陽光が戻り、気温も35度を超えることがあった。それでも山道では季節の移ろいを 感じた。早朝に散歩を始めるので、ヒグラシが一部、鳴いていることもある。ヒグラシというのは 率直に言って鈍い。私が歩くとき、驚いて木から飛びたち、私にぶつかってきたことが何度もある。 蜘蛛の巣に引っかかってもがいているのを見かけることもあり、救い出してやった。救い出すと元気に 飛び回ることもあるが、大抵は飛べずに地上でバタバタする。蜘蛛の餌食から蟻の餌食に変わった だけかもしれないが、私はセミが好きなので、見つけ次第、蜘蛛の巣を壊して助け出すことにしている。 そして、7月末から迷惑物件の笹草が迷惑 行為の準備を始める。早いものは迷惑のもとになる種子(だと思う)を伸ばし始めている。日本一、 笹草を目の敵にしていると自認する私は見つけ次第、木の枝で叩き落としている。この文章を お読みの方は是非、ご協力願いたい。もし貴殿が私と同じようにズボンに大量に付着する 笹草の種子を迷惑だと感じるならば。
猛暑のピークを過ぎてしばらくすると停滞前線(私は梅雨前線だと思う)が発生し、あれほど 待ち焦がれた雨が降り出した。農家の方にとっては恵みの雨だと思った。しかし、空は程度を 弁えない。温度設定と同様に、「ほどほど」ということを知らないようだ。今年は梅雨明け時の大雨が 無く良かったと思っていたが、忘れた頃にやってきた。九州では大きな被害が出たようだ。上の 写真は八幡池である。この池は水量が少なめで、梅雨時期以外は水が無く、雑草に覆われている。 今年は梅雨の雨量が少なく、池に水が溜まることはなかった。今年は水無し状態で終わるのかと 思っていたら、今になって多量に雨が降り、八幡池も池らしくなったので写真撮影した。
この度の雨は4日程度続いたので、散歩が久しぶりに休みになった。時をほぼ同じくして、 我がHPのサーバとして使っているPC(本ページの写真参照)のOSのバーションアップがあった。 これは神のお告げかと思い、バージョンアップ作業を実施した。作業自体は30分程度で終わったが、 バージョンアップは大規模であったと見え、Webサーバ(つまり貴殿が今ご覧のHPを動かして いるサーバ)とメールサーバが両方とも動作しなくなり、慌てた。Webサーバの方は サーバアプリをインストールし直したら動き始めた。HPの停止時間は15分程度だった。 しかしメールサーバには苦労した。サーバアプリは動いているのだが、送信も受信も 駄目だった。バージョンアップ作業を始めたのが夜の8時頃で、4時間以上粘ったが 駄目だった。一旦眠ったが、気になったのだろう、次の日の朝4時過ぎに目が覚めたので 作業を再開した。午前中粘っても駄目だった。午後の割と早い時間にやっと外部からの 接続を受け付けるようになった。つまりメールサーバのメールボックスにメールが入って くるようにできた。
しかし、この状態では問題は解決していない。サーバまでメールが届いてもこれをPCで読み出す ことができなければ使い物にならない。更に1時間程度の作業をしてやっとPCからメールサーバ にアクセスできるようになり、問題解決した。実質、半日以上は費やしただろうか。メールが 使えるようになったので早速、送受信テストである。メールアカウントには3種類のものが あることをご存知だろうか?(1)は私のように個人でメールサーバを立ち上げているものが 持つメールアカウント、(2)はインターネット接続業者の提供するメールアカウント、そして (3)はフリーメールアカウントである。私はメールテストの目的で(1),(2),(3)の全ての タイプのメールアカウントを持っている。受信テストとして(2), (3)のタイプのメールアカウント から(1)のタイプのアカウント(テストしているアカウント)にテストメールを送信した。 全て問題なく受信できた。受信テストが完了である。次に逆のことをする(送信テスト)。 (2)のタイプのアカウント(私の場合は契約している光ケーブル回線業者から提供されている メールアカウント)へ送信してみた。問題なし。最後に(3)のタイプのメールアカウントへの 送信である。但し、googleが提供しているgmail宛にテストメールを送ることはしなかった。 ご存知かも知れないが、gmailは受信メールに対する審査が厳しく、(1)のタイプのメールアカウント からのメールは受信拒否、もしくは迷惑メールに分類される。そこでyahooのメールアカウントに テストメールを送信した。
テストメールが受け付けられ、送信テストも問題なしというのを期待したが、いつまで経っても yahooのメールアカウントに(1)から送信したテストメールが届かなかった。そこでメールサーバの ログをチェックしてみると、問題なく送出しているようだった。これはyahooのサイトにログインし、 メールが届いているかどうか確認するしか無いと思い、そのようにした。ところで、メールを読み出す には2つの方式があるのをご存知だろうか?POPという方式とIMAPという方式である。POPという 方式はPCにインストールしてあるメールアプリにメールボックスから受信メールを取り出して 読む方式である。特に指定をしない限り、取り出したメールのコピーはメールボックスに残らない。 郵便受けから書簡を取り出すことをイメージしてほしい。私はyahooのメールアカウントからPOP 方式でメールを取り出している。もう一つのIMAPという方式は、現在はこちらが主流かも知れないが、 メールボックスの中の受信メールを直接に読む方式である。したがって、読み終えた後も、自分で 積極的に受信メールを削除しない限りメールボックスにメールが残ったままになる。複数のPCや スマホを持っている場合、IMAPでメールを読み出せば、メールはいつまでも読み出せることになる。 yahooのサイトに直接ログインしてメールを読むというのはIMAPによるメール読み出しということ になる。
yahooサイトで自分のメールアカウントをみると、受信ボックス以外にも迷惑メールボックスが あり、私のテストメールは「見事に」迷惑メールボックスに届いていた。なお、POP動作は 受信ボックスに対してのみ行われるので、迷惑メールボックスに「届いた」メールはPOPする ことができない。これで送信テスト完了とし、メールサーバに関する問題は完全に解決した。 しかし、迷惑メールボックスの中を見て驚いた。我々のグループ SYGでは相互連絡のために メールによる方式(メーリングリスト)とLineによる方式とを併用している。メーリングリスト から私宛に届いた連絡メールが迷惑メールボックスの中に3通、届いていた。これは看過できない。 連絡を受け取るのに支障をきたしているではないか!
いつから始まったのか知らないが、yahooメールには迷惑メールフィルタというのが導入されており、 このフィルタで怪しいメールは迷惑メールボックスに分類されるらしい。私のテストメールなら ともかく、SYGの連絡メールまで迷惑に振り分けるとは、私にとってはこれは迷惑フィルタであり、 迷惑物件が増えたようなものである。yahooの説明によると、迷惑メールフィルタは日夜学習し、 次第に振り分け精度が高まるとのことである。そのような悠長なことは言ってられないので インターネットで迷惑メールフィルタを無効にする方法を探し出し、即刻、無効にした。 無効にできることはyahooの良識である。今後とも使い続けます、宜しく。
考えてみると、メール送信テストをしたお陰で、迷惑(メール)フィルタの存在を知り、 これを無効にすることができた。もし私のメールシステムに不具合が起きなければ、 いつまでもSYGの連絡メールを見落とす状況が続いていたことになる。それを考えると サーバPCのOSバージョンアップは無駄ではなかった。下見五座の方を向いて一礼し、 この夏も隔日散歩を続けることを再確認した。下見里山散歩のお陰で半日以上を連続的に 費やして、後期高齢者が問題解決することができた。

高齢者が経験する夏の思い出はこの程度のものである。

     ChatGPTと遊ぶ

今年(2025年)の夏もしつこい。9月になっても平気で猛暑日を続けている。こうなったら自分で 涼しくなるような遊びをして過ごすしか無い。外に出れば暑い。かと言ってエアコンでは頭の中まで 冷やすことはできない。そもそも私はエアコンが苦手である。という訳で以前に遊んだ ChatGPTと一緒に 楽しいひと時を過ごすことにした。どこかで読んだがAIと"結婚"をした若い女性が おられるとのこと、AIといえばChatGPTしか知らないが、AIも、とうとう人の心を理解する ことが出来るようになったかと感動した。
私のような高齢者は、もはや結婚相手を探すような年齢では無い。そこで、友人になれるかどうか試すという 軽い気持ちで相手をしてもらうことにした。高齢者の友人となるための資質は何か、などと 難しいことを考える前に、趣味の相手と成り得るかという視点でChatGPT君と会話することにする。 以下、ChatGPTの回答はこれまで通り青字で記載する。 後期高齢者の私に趣味など沢山あるわけではない。数少ない中での最大の趣味はやはりHPに 掲載する文章を書くことである。他にこれといった趣味が無いので、このHPにアクセスされる 貴殿のような方に多大な意味不明の文章を押し付ける結果となっている。まあ、迷惑の続きで この拙文をお読みいただければ幸いである。
このHPのための文章を作成する上で最も時間を要するのは本文の一部を英訳するところである。もう お分かりであろう、ChatGPT君の英訳能力を見て遊ぼうというわけである。なお、私が初めて ChatGPTを使ったときはユーザ登録が必要であった。しかし、その後はユーザ登録を特にしなくても ChatGPTが使えることを知った。ところが、今回のように少し込み入った使い方をするためには やはりユーザ登録が必要であることが分かった。もし、この記事をお読みになり、ChatGPTと 遊んで見ようという気になられた場合はユーザ登録をされることをお勧めする。もちろん、 ユーザ登録は無料である。
次の文章は鏡山標準コース(K-2)の冒頭にある。HPメインページで閲覧可能であるが、 ここにも掲載する。

鏡山は全方向に眺望が開けた山で、鏡山山頂を往復されるだけの方も 多いようです。一方で鏡山は東西に広く延びた比較的大きな山なので、鏡山山頂だけ を見るのは勿体ない気もします。この標準コースでは鏡山山頂を含めつつ、山歩きの範囲を少しばかり 広げた簡易な里山歩きルートを考えてみました。鏡山の東側には山を南北に越える古道があります。 古道歩きを含めるとともに、鏡山山頂を過ぎて西方向に歩いたところにある鏡西山(通称)から下山し、 山歩きをも満喫していただくようにしました。

この文章をChatGPT君に英訳してもらうことにする。英訳してもらうためにはそのことをChatGPT君に伝える必要があるのは言うまでもない。ChatGPT君の回答は次のとおりである。

"Kagami Mountain is a mountain with views in all directions, and it seems that many people only make a round trip to the summit of Kagami Mountain. On the other hand, since Kagami Mountain is a relatively large mountain that extends widely from east to west, it feels a bit of a waste to only focus on the summit. In this standard course, while including the summit of Kagami Mountain, I have designed a simple route for walking in the countryside that slightly broadens the scope of the hike. To the east of Kagami Mountain, there is an ancient path that crosses the mountain from north to south. Including a walk along this old trail, the course continues past the summit of Kagami Mountain and heads west to Kagami Nishiyama (a common name), from where we descend, allowing you to fully enjoy the mountain hike."

Let me know if you'd like any adjustments!

最後の一文は私の文章の英訳ではなくChatGPT君が自主的に加えたものである。恥ずかしながら 私の英訳(これもHPメインページでENGというタグをクリックすると表示できる)は次のとおりである。

Kagami hill is open to all direction. Many people come only to make a round trip to the hill top. Kagami hill itself is relatively large that stretches east to west. Just visit the hill top seems not so good for enjoying this place. We propose a simple/concise Satoyama walking route that includes the hill top and expanded the walking area as well. On the east part of Kagami hill there is an ancient path that runs north to south. Why not enjoy walking along it? This model route includes the ancient path and the bushy trail. We enjoy bushy walk when descending from the so-called Kyosai hill that is located west of the Kagami hill top.

両者を比較する前に一言、ChatGPT君の英訳は素晴らしい。英語としてのリズムも十分兼ね備えており、一度読んだだけでその意味が通じる。一方でmountainという単語は通常、高山に対して用いられ、鏡山の ようなのはhillと訳すのが相応しい。summitについても同様、topと書いたほうが適切だと思う。考えて 見るとChatGPT君は鏡山が高山であるのか里山程度であるのか知らないので、mountainを使うのも 頷ける。細かいところを見ると、私の all directionは文法的にはall directionsのようだ。私の負け である。
では今後は英訳はChatGTP君に任せるかと言えば、それはしない。ChatGPT君の英訳は優等生の 作り出すもので、私のは現場を知る高齢者の英訳である。小さなミスはあっても現場の状況を 知るものの作品の方が役立つのではないかと考える。
ああ楽しめた、これで遊びは終わりにしようとするのが大部分の方がなされる事だと思うが、この 夏と同じくらい、しつこい私には続きがある。逆をやったらどうなるかということ、即ち、英訳したもの を日本語訳してみるのである。もとの日本語が復元されれば翻訳は可逆的ということになるだろうが、 一般的にはそうはならないだろう。まず、ChatGPT君の英訳を日本語に翻訳してみる。

鏡山は四方に眺望が広がる山で、多くの人は鏡山の山頂までの往復だけを楽しんでいるようです。 しかし、鏡山は東西に広く延びた比較的大きな山であるため、山頂だけに目を向けるのは少しもったいない気がします。
この標準コースでは、鏡山の山頂を含みつつも、里山歩きの範囲をやや広げたシンプルなルートを設定しました。鏡山の東側には、かつて北から南へ山を越える古道が通っています。この古道歩きを取り入れ、鏡山の山頂を経てさらに西へ進み、鏡西山(通称)へと向かい、そこから下山することで、山歩きを存分に楽しめるコースになっています。

驚愕の結果である。「鏡西山(通称)」が完全に復元されているのには恐れ入った。「ChatGPT君、 君は英訳するときにも元の文章を学習しているのですか?」ChatGPT君の日本語訳をHPの文章と 入れ替えても良いくらいであるが、それはもちろん、私のプライド(極僅かであるが)が許さない。 ここで恐る恐る私の英訳を日本語に翻訳してもらった。

鏡山は四方に開けており、多くの人は山頂への往復だけを目的に訪れます。 しかし、鏡山は東西に広がる比較的大きな山であり、山頂だけに立ち寄るのは少しもったいないように思われます。 そこで、山頂を含みつつ歩く範囲を広げた、シンプルで分かりやすい里山散策ルートを提案します。

鏡山の東側には南北に通じる古道が残されています。ぜひこの道を歩いてみてはいかがでしょうか。 このモデルルートでは古道と藪道も組み込みました。 また、鏡山山頂の西に位置する「京西山」と呼ばれる小高い丘から下る際には、藪を抜けるような歩きを楽しむことができます。

ご希望に合わせて、もう少し「観光案内風」にすることもできますが、このままでもナチュラルに伝わります。
文章を「観光パンフレット向け」にもっとキャッチーに整えましょうか?

いえ、結構です。キャッチーな文章を書くのは私達のHPが目指すところと完全には一致しません。 最後の2行はChatGPT君からの提案である。お節介は結構と不快に思う前に日本語訳を 読み直してみる。「京西山」は致し方ないとして、十分な精度で復元されていると思う。間違い だらけの私の作った英語の文章からでも元の文章を十分に復元している。これは私の 英文が捨てたものではないと喜ぶべきか、それともChatGPTの実力と見るかは評価の 分かれるところである。
ChatGPT君が友人と成り得るかどうかを判断するためにはもう一つくらい別の趣味でも 話が合うかどうか調べる必要がある。そこで私の別の趣味、インド哲学について聞いてみる ことにした。お断りしておくが、インド哲学については私は老後の時間つぶしに始めたので 基礎知識はゼロからのスタートであった。この5年位、図書館で本を借りたり、インターネット で調べたり、あるいはラジオ(NHK-R2の教養番組)で聞いたことの積み重ねであるから ほんの入口を理解している程度である。そのような素人であるが、インド哲学とはどういう ものかご存じない方がほとんどだと思うので、ほんの少し記述する。
インド哲学は紀元前1,000年にも遡ることの出来る古い学問である。何を学ぶかと言えば、 宇宙の起原、人間の存在とは何かということを中心として長く論じられてきた哲学思想で ある。古いことなので文献もほとんど残されていない。数少ない文献で一番有名なのは リグ・ヴェーダであろう。時代は大分下るが、ウパニシャッドにはより多くの記述が ある。記述の形式は対話形式で、師が弟子と、父親が息子と対話するという形式で書かれて いるものが多い。宇宙の根源など一言ではとても説明できないので事例を積み重ねて 実像を表現するという形式である。したがって後世でその事例をどう解釈するかという 議論が際限なく続けられる。2つだけ基本単語をお教えする。ブラフマンとアートマンで ある。ブラフマンは宇宙の創生に関わり、アートマンは人間の中に宿ると考える。 ブラフマン=アートマンが正しいかという議論もあるが、興味のある方はご自分で 学習願いたい。
ではChatGPT君に聞いてみる。

ウパニシャッドとは何ですか?

ウパニシャッド(Upaniṣad、サンスクリット語: उपनिषद्)は、古代インドで成立した哲学的・宗教的文献で、**ヴェーダ文献の最終部分(ヴェーダーンタ、=ヴェーダの終わり)**と位置づけられています。
基本的な特徴
成立時期:紀元前800年頃から前300年頃にかけて、長い期間にわたり成立。
内容:宇宙の根本原理、生命や自己(アートマン)、絶対的存在(ブラフマン)、輪廻や解脱などを深く探求。
形式:問答や寓話、瞑想的な言葉で記され、祭祀中心のヴェーダの宗教から、より内面的・哲学的な探究へと展開している。
数:200以上伝えられているが、伝統的に「主要ウパニシャッド」とされるのは約10〜13篇。
代表的なウパニシャッド
『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』
最古級で最大規模。自己(アートマン)と絶対(ブラフマン)の一致を論じる。
『チャーンドーギヤ・ウパニシャッド』
「汝はそれなり(タット・トヴァム・アシ)」という有名な教えがある。
『カタ・ウパニシャッド』
少年ナチケータと死の神ヤマとの対話を通じて、死後や解脱が語られる。
影響
ヒンドゥー哲学(特にヴェーダーンタ学派)の根本聖典。
仏教・ジャイナ教の思想にも影響を与えた。
西洋思想にも影響し、19世紀以降シェリングやショーペンハウアーなどが注目した。
つまりウパニシャッドは、単なる宗教経典ではなく、「人間とは何か」「世界とは何か」を根源的に問いかける哲学書群なんです。

ご希望があれば、「ウパニシャッドの思想の核心(アートマン=ブラフマンの教え)」について、もう少しわかりやすく解説しましょうか?

ChatGPT君、流石によくご存知で。最後の解説については自分でも少し読んでいますから結構です。 ChatGPTを使ってレポートを書くことはできると思う。しかし私はChatGPTを使って学習しようとする 気は起きない。私は古い人間なので自分で資料を探しながら勉強するスタイルの方が向いている。 というわけで、ChatGPT君、君と友人になるのは無理のようです。でも、気が向いたときには また会話を持ちかけるかも知れません。そのときは宜しく。

次のような会話をChatGPTに投げかけてみようとしたが、止めた。
「"下見里山"をキーワードにインターネットで検索すると最初に出てくるHPには雑感のコーナーが あります。そこに記事を寄稿してみませんか?」
[予想される回答]
「HPを探して雑感コーナーを見てみました。そこにある記事は個性が強すぎて私には 寄稿するのは無理なようです。下見五座を保全しようとする熱意は伝わってきました。 今後のご活躍をお祈りします。」

     八幡山の風化

 かって八幡山の山頂から八陣通りへ直線的に降りる山道を見つけようとした。 それが逆に陣が平山の山頂から森永池方向に下山して 次に八幡山の山頂を目指したときの最短登路にもなるからである。
 山頂から八陣通りの方向に向かって藪を払い木々の間をくぐり抜けて下降した。 一番低い地点の竹藪にたどり着いたと思った途端、 そこからさらに八陣通りに直線的に抜け出るには もう一度前面に立ちはだかる斜面を登らなければならなかった。 これは方向を間違えたか、八陣通りが、八幡山と陣が平山との間の昔の里道を 掘り下げて作道されたせいかもしれないと最初は思った。 しかし何度も探索を試みたが、斜面を降りて、 それからまた斜面を登らなければならないことは変わらなかった。
 考えてみると、一直線状に降下できない理由は単純であった。 山崩れによって八幡山の斜面が変形しているからである。具体的にいうと、 八幡山の山頂近辺から八陣通りに向かって過去に大きな山崩れ発生し、 あたかもお椀で山肌を掻き削ったような地形なっているせいである。 お椀の底に降りたら外に出るにはもう一度登らなければならないようなものである。 もちろんお椀は半割れで、方向を変えて竹藪を突き進めば田園地帯に出られる。
 中国山地の山々は花崗岩を主とする火成岩からなり、地学的な長い年月の間に、 表層の岩は風化で砂と砕け、雨で土砂流となって崩れ落ち、 山の形が絶えず変化し続けていることは良く知られている。 ただ私たちが意識するのは目に入る光景であって、 近年の土砂崩によってできた緑の山肌の中に残っている赤い砂地だけである。
 瀬戸内海に面する山々が形成されたのは白亜紀(約1億年前)と書かれている。 当たり前のことだが100万年前には八幡山が存在していたのである。 山ができてから絶えず風雨による浸食が生じていたのである。 仮に人世的時間の1千年前に大きな山崩れがあったとしても、 時間の経過とともに崩壊跡地には雑草が生え、 低木が生え、木々が育ち、もはや土砂崩れの跡地とは簡単にわからなくなってしまう。
 太古からの山崩れを考慮すれば、下見の山々のあちこちに山崩れの痕跡が 存在するはずである。 しかし地形図をながめただけでは、等高線群の波のようなうねり具合から 尾根筋や谷筋が判別できるくらいで、山崩れの跡を推測するのは難しい。 土砂崩れが時間をはさんで複層的に何度も、ときには広範囲に発生した場合もあるだろうし、 流れ出た土砂が少しづつ固まり安定した斜面を形成し、やがてそこに雨水が流れる水路ができ、 さらに谷に発展した箇所もあるだろうし、 場合によっては、砂地なる故に、雨水の溝がどんどん削られて深い地溝ができたかもしれない。 溝の幅が狭ければ地形図から見つけられるはずがない。
 ただ大きな山崩れ起きたことを発見する有力な手がかりが残されている。 それは山頂付近や山の中腹で発見される巨石や巨岩である。 表層の花崗岩系の砂地が押し流された結果、地下の固い成分の火成岩が露出しているのである。 上で述べた八幡山の山崩れ跡地にも多くの岩石が露出し、 小屋ほどの大きさの巨岩もいくつか見いだされる。
 山の地学的な変形に興味ある人には、 「くぐり岩」などが存在するガガラ山の巨岩地帯はとても 面白い対象だろうと思う。 どなたかが学問的な調査をして下さるとうれしい限りである。
 また、一人で山歩きしながら1万年後の下見の山々がどうなっているかその姿を 地学的見地から想像するのも面白い。 大地の悠久の変化を考えていると百年の歳月などは瞬間に等しく、 我が身の老化なんぞは話の種にならない。

 (参考図)上で述べた八幡山のお椀の半分のような山崩れ地帯を地図で示します。 線がお椀の縁(ふち)に当たる部分です。 山頂に対して上側(北側)の線に対応して山頂までの山道が既に存在していましたが、 下側(南側)の線に対しては、テーピングを目印にして進む山好き人専用の道しか存在していませんでした。 今は整備されて、藪払いの道具なくても利用できる山道になっています。

     Custom Mapsへの旅立ち

「会うは別れの始め」とは悲しいことであるが、現実から目を逸らすことはできない。人に対してのこの 事実は愛用しているものについても当てはまる。アプリのことはなるべく書かないようにしているつもりだが、 里山散歩の度に使っているものについてはやはり書かざるを得ない。 地図ロイドのことを知ったときは世の中変わったと思った。山歩きのために高価なGarminに 代わって、無料のスマホアプリで同じ機能を実現できることを知り、常には必要ないが、下見さとやま散歩の 度に嬉しくて地図ロイドを一度は動作させていた。
順調に動作していた地図ロイドもスマホを取り替えたために動作が不安定になってしまった。アプリ自体の 動作が不安定になったのではなく、地図ロイドでGPSデータを読み出す部分に時間がかかり、使い物にならない ようになった。地図ロイドに限らず、アプリはスマホによっては動作が不安定になると時々耳にするが、 私にとって革命的だった地図ロイドにそれが発生するとは残念としか言いようがない。もし私の記事を お読みになって地図ロイドの使用を開始された方(ほとんどおられないように思うが)、お使いの地図ロイドが うまく動作しているならば、私のレポートは無視してアプリを使い続けていただきたい。アプリ自体は大変に 素晴らしいものであり、たまたま私のスマホでうまく動作しないだけのことである。
私が地図ロイドを使っていた主たる理由は、自分で作成したカスタム地図を扱えるからである。国土地理院地図 のようにインターネットで閲覧可能な地図を表示するアプリはいくらでもあるが、カスタム地図を扱えるものは 少なく、地図ロイドでこれが可能なことを知ったときは興奮した。カスタム地図を使えるアプリが少ない理由は 簡単である。カスタム地図に位置座標を定義するのが難しいからである。何らかの方法でこれを解決しなければ ならないが、地図ロイドではカシミール3Dの位置合わせ機能によって生成されるファイルを使うことにより カスタム地図を使えるようにしている。
余り期待はしていなかったが、インターネットで「カスタム地図 android」と入れて検索してみた。すると 意外にも、その名もズバリ Custom Mapsというアプリがヒットした。このアプリは日本製ではないようなので カスタム地図の座標合わせはどうしているのかという興味もあり、直ちにインストールしてみた。実に軽快な アプリである。それもそのはず、アプリでやっていることはカスタム地図の上にGPSから読み出した位置データを 表示するだけである(もちろんカスタム地図の位置合わせ機能はある)。 地図ロイドのほうはそもそもヤマレコという山歩きグループ(YAMAPと双璧を成すらしい) のためのルートログ保存等の機能満載である。それにしては軽快に動くものだと感心する。正直に言えば、 私にとって、現在地の表示さえできれば良いので、地図ロイドのほんの一部の機能だけで十分だった。 Custom Mapsの機能だけで事足り、もし使い物になるならば、Custom Mapsの方が私に合っていることになる。
肝心のカスタム地図の位置合わせであるが、Custom Mapsではどうやっているのか調べてみて、なるほどと 思った。Google Mapsの地図から座標を読み取っていた。これであれば、カシミール3Dの位置合わせ機能は不要である。 Custom Maps作者のアイデアに脱帽した。実は私はMAPS.MEを愛用していてGoogle mapsはインストール していなかったが、Custom Mapsで位置合わせする必要があったのでGoogle mapsを新たにインストールした (位置合わせを終えた後はGoogle mapsは削除した。Google系のアプリ、例えばGmailアプリ等は機能が 豊富なためかバッテリー消費量が多いように思う)。 Custom Mapsでカスタム地図の位置合わせをするときもう一つ感心した。カシミール3Dでカスタム地図の位置合わせ をするためにはカスタム地図をbmp(ビットマップ)形式に変換しなければならない。この形式のファイルは サイズが大きいばかりではなく、扱えるアプリも比較的少ない。それに対してCustom Mapsでは画像形式と しては一般的なjpg形式のみならず、pdf形式まで扱える。テストのため、私が作成したjpg形式の カスタム地図と東広島市が公開している詳細地図のうちの1/2,500のpdf形式ファイルを試した。
Custom Mapsでの位置合わせは大変簡単である。Create mapをクリックし、カスタム地図を読み込む。 次に + を押してカスタム地図の中の特徴的な位置を指定するとGoogle Mapsが開くので対応する点を 指定する。この動作を繰り返し2つ目の対応点、3つ目の対応点と増やしていくことができるが、 私は2つだけ対応させた。それで十分だった。対応操作が終われば saveをクリックし、カスタム地図を 登録する。複数のカスタム地図を登録できることは言うまでもない。
上にCustom Mapsを八幡山山頂付近で動作させたときの画像を示す。地図ロイドを使っていたときからカスタム地図を変更しており、現在は八幡山のモデルコース(H-1)の軌跡(水色)もカスタム地図に加えてある。現在位置を知るにはこれで十分である。現在地のところに矢印があり、北を向いている。実は私のスマホには方位計(磁気センサー)が備わっていないので、矢印はいつも北向きである。磁気センサー付きのスマホでは矢印が回転するはずであるが、私には検証のしようがない。負け惜しみではないが、現在地を知るだけならば、矢印の方向など不要である。
Custom Mapsが私の用途に合っていることを知ったので、断腸の思いで地図ロイドは削除した。随分とお世話になったので、その恩は忘れない。これからはCustom Mapsが私の散歩の友である。

(注1) カスタム地図の位置合わせは面倒な作業であるが、地図使用の際の精度に影響するので慎重に行う必要がある。カシミール3Dによる位置合わせでは、等高線に囲まれた山頂マークを対応点に使えば比較的容易に位置合わせができる。ところが、Google mapsには山頂マークはほとんどなく、等高線は皆無である。Custom Mapsで位置合わせを行うため、道路の交差点に目をつけていたが、Google mapsで対応する道路の交差点を探すのは容易でなかった。一方で、Google mapsには小学校、神社などの位置(POI)が比較的沢山に書いてある。そこで次のようにした。まずQGISでGoogle mapsを表示し、カスタム地図の左上、および右下に近いところにあるPOIを探し、そこの座標を読み取る(QGISではカーソルをPOIの上に移動してマウスの右クリックをする)。2箇所のPOIの座標を読み取ったら、それを使ってカスタム地図に、対応するPOIを加える。
ここまですれば簡単である。Custom Mapsで目的とするカスタム地図を読み込み、まずカスタム地図上に加えた対応をとるためのPOIの位置を指定し、続いて現れるGoogle maps上で同じPOIを探し出し、対応付を完了する。これを2つのPOIに対して行えば、比較的簡単にカスタム地図の登録ができる。

(注2) Custom Mapsをしばらく使用していて、作成するカスタム地図の範囲は、実際に位置測定を行う地点を余裕をもって含むようにしなければならないことが分かった。私のカスタム地図の南限は自分の散歩範囲を考え、二神山の少し南になるようにしていた。二神山コースの散歩では二神山に南から回り込む。山道に入る前にCustom Mapsで自分の位置を確認すると、「GPSの位置はカスタムマップ範囲外である」というようなメッセージが出て位置の特定ができなかった。カスタム地図を作成する段階でその位置は地図の範囲内であることは知っていた。
Custom MapsではGPS衛星を一つ捉えた段階で使用するカスタム地図を特定する。ところが、GPS衛星一つでは測定誤差が500メートル以上になる。したがって、カスタム地図の端に近い位置(私の例では南の境界)にいるときはカスタム地図の範囲内であっても地図の範囲外にいると判定されることがあり、2つ目、3つ目と衛星を捉えて正確な位置計測を行う動作をしなくなる。実用的な精度で位置測定を行うためには3個以上のGPS衛星の信号を捉える必要がある。Custom Mapsでは衛星を捉えるに従って誤差を示す薄青色の円が小さくなるように表示され、次第に測定精度が高まる様子が見えて面白い。
以上のことから、カスタム地図は移動範囲より、東西南北の境界を500メートル以上広げて作成しておかなければ実用性に問題を生じる。

     方位計に思う

地図をご覧になると分かるように鏡山は賀茂台地のほぼ真ん中に位置しており、北側には陣が平山、八幡山が迫っているがほぼ全方向に山々が連なる。鏡山山頂には木々が多く、実際には全方向が見渡せるという程ではないが、冬前後の落葉期には遠くに多くの山々を望むことができるのも事実である。数えたことは無いが全方向にいくつも山のピークが見えるということである。すると見える山の名前を知りたいと思うのが人情である。
私の知人がスマホに映し出される山の名前を表示するという無料のアプリのことを教えてくれたので、これ幸いと自分のスマホにそのアプリをインストールして鏡山山頂に持参した。嬉々として山名表示アプリを起動し、遠くの山々に向けてみた。するといくつかの山名が出てきたが、どっちを向いても同じ画面になった。これはおかしいと冷静になって考え、その理由が分かった。私のスマホには方位計(磁気センサー)が備わっていないのだ! これを確認するために電子コンパス(方位磁石を表示)アプリをインストールしてみた。起動せず。
磁気センサーモジュールはスマホの部品としては安価である(数百円程度と聞いた)。私の使っているスマホは2017年秋に発売されたものの中古品である。毎年のように新しいモデルが出ているので調べてみると、ごく最近のモデルまで方位計を具備していないようだ。これはメーカの考え方で、方位計を使う需要が余りないと考えたのか、方位計が消費するバッテリー電流を節約するためなのかどちらかなのだろう。いずれにしても私のスマホでは方位計の機能は動作しないと刷り込まれてしまい、地図ロイドを使っていたとき、スマホ上部の方位角(真北が0度で時計方向に計る。90度が真東、180度が真南という具合である)が常に322度に固定されていても、驚かなかったし、最近に使い始めたCustom Mapsのスマホ上部が常に真北となることもすんなりと受け入れることが出来た。
Custom Mapsは使い始めたばかりなので、その評価のため、散歩途中で必要もないのに何度も立ち上げている。今日は二神山散歩の日だったが、やはり何度かCustom Mapsを立ち上げて喜んでいた。私のCustom Mapsの使い方は要所で立ち止まり、アプリを立ち上げ、真北を向く矢印が予想通りの位置にあるのを確認すると、アプリを閉じる。二神山の山頂でも同じようにしたが、アプリを立ち上げたまま少し歩いてみた。何と矢印が回転するではないか! 立ち止まると矢印はピタリと真北を表示して停止する。このときの証拠画像を左に示す。この画像を得るためには歩きながらスクショを撮るというアクロバットを演じなければならなかった。平日の午前中に二神山に登る人などおられず、山頂に少しばかり歩ける平坦な山道があるので出来た技である。山道を歩きながらスクショを撮ると間違いなく転んで怪我をする。
この経験を通じてCustom Mapsの矢印の働きが分かった。歩くとGPS計測値が変わるので、その差分から方向を割り出して表示しているのだ。すると思い出した。以前にGarminのエントリーモデル(最安モデル)を使ったことがあるが、そのGarminの矢印も同じ原理だった。つまり、私の使ったGarminにも方位計は付いていなかったのだ。Garminの高価モデルはどうか知らないが、恐らく方位計は付いていないのではと予想する。理由はバッテリーを長持ちさせるためである。GPSモジュールはバッテリーを多く消費する。スマホでもGPSはそれを使うアプリが起動する間だけ動作するように設定するのがバッテリーを長持ちさせるポイントである。Garminは山道を長く歩くときでもバッテリー切れにならないように設計されているはずなので、省略可能な方位計は省略しているのではと考える。ついでに自動車のカーナビについても考えてみる。少なくとも私の使っているカーナビでは自動車が動き始めてから方位を示すので、方位計は付いていないのではと予想する。何だ、私のスマホも捨てたものではないではないか。
私は方位計なしのスマホで遊んでいるが、方位計付きのスマホの方が多いようだ。高齢者諸君、貴方のスマホにも恐らく方位計が備わっていることだと思うので、積極的に使おうではないか。無駄にバッテリーを消費する無用の長物とするのは勿体ない。何に使う?私のスマホでは使い物にならなかった山名表示アプリ(無料)が良い候補だと思う。山の名前を知ったら、登りたくなるはずである。と言ってもいきなり高い山に登ると戻れなく恐れがあるので、下見里山程度の山歩き(丘歩き)からお始めになるのが良い。

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